ビールと焼き鳥のペアリングの基礎 ~ビアエッセイスト矢野竜広氏に聞く!~

ビールと焼き鳥のペアリングの基礎 ~ビアエッセイスト矢野竜広氏に聞く!~ 焼き鳥のうんちく

今日は東京は土砂降りの雨らしいです! 皆さま大丈夫でしょうか?
鳥取は昨日は雨風が強かったのですが、今日は打って変わってピッカピカの快晴。

こんな日は、ビールが飲みたくなるのが大人の常です。
わたしの愛する焼き鳥とは夫婦(めおと)のような関係のビールについて語ろうと思います♪

と、その前に。
今日は、スペシャルゲストに来てもらっています。

東京都出身・鳥取県在住の「ビアエッセイスト」矢野 竜広(やの・たつひろ)さんです!!

ビアエッセイスト矢野竜広氏

miya
miya

矢野さん、今日はどうぞよろしくお願いします!!

miyaと申します!!

ビアエッセイスト矢野竜広さん
矢野さん

miyaさん、よろしくお願いします!

うわさには聞いてましたけど、熱いですね!

miya
miya

はい、それが鶏柄、間違えた、取り柄なもので……

ビアエッセイスト矢野竜広さん
矢野さん

さりげなく鶏ぶっこんできましたね。

miya
miya

すみません、ゲストの方に突っ込んでいただいて。

「ビアエッセイスト」とは、ビールを愛しすぎた男の行く末だった

miya
miya

では、さっそくですが、矢野さんのお仕事は「ビアエッセイスト」とのことですが……?

矢野さん
矢野さん

ビールを愛しすぎてしまって、つれづれビールについて話すのが好きなので、「ビアエッセイスト」という職業を勝手に名乗っちゃいました!

miya
miya

聞くところによると、本も出版されているとか。

矢野さん
矢野さん

はい!

ビールの図鑑-一般社団法人-日本ビール文化研究会

日本のクラフトビール図鑑-日本ビアジャーナリスト協会

など、ビールに関する本の執筆に参加させていただきました。

miya
miya

ほんとにビールが好きなんですね。
それと、コピーライターや構成作家の仕事もしていたとか!
わたしの好きだったあのテレビやあの広告ももしかして……

矢野さん
矢野さん

もしかしたら関わっているかもしれないですね(笑)
今も、東京から鳥取県に移住して、フリーランスで文章を書く仕事をしています。

ビールを愛しすぎてしまった男・矢野さん。
なんと自宅にビールサーバーがあるらしいです。
わたしも焼き鳥を愛してやまないが、この人のビールへの愛は末恐ろしい……

さて、こんな矢野さんに、ビールと焼き鳥の相性について聞いてみました!

ビールと焼き鳥の相性がいいってどういうこと?

miya
miya

矢野さん、一般的に「焼き鳥はビールに合う」と言われていますが、根拠というか、なぜ合うのかを教えてもらえますか?

矢野さん
矢野さん

miyaさんは、「ペアリング」って知ってますか?

miya
miya

ペアリング?
掘削のことですか?

矢野さん
矢野さん

それはボーリングですね。

ペアリングとは、2つのものを組み合わせることをいいます。

今回のテーマで言うと「お酒と相性の良い食材や料理との組み合わせ」のことを意味します。

miya
miya

じゃあ、「焼き鳥と相性のいいビール」を教えてもらえるということですか!! これは楽しみですね!

矢野さん
矢野さん

まずは、一般的なビールペアリングについてご説明します。

ビールペアリングの基本

矢野さん
矢野さん

基本的には、同じ国で作られたビールとその国の料理は相性がいいです。
また、濃い色のビールには濃い色の料理、ビールと同じ味の料理などが合います。

  1. Birthplace/Country:ビールとそのビールの生まれた国の料理と合わせる。

    例:IPA(アメリカ)+ハンバーガー、ヒューガルデン(ベルギー)+ムール貝のビール蒸し、ピルスナー(ドイツ)+ソーセージ など

  2. Burnt/Color:色で合わせる。

    例:ヘビースタウト+チョコレート、ライトラガー+フライドポテト、アンバーエール+とんかつ

  3. Balance/Combination:
    料理にある基本の味とビールにある基本の味を合わせる。

    ①同じ味と同じ味を合わせる(甘い料理+甘いビール)
    ②異なる味を合わせる(塩気が強い料理+苦味が強いビール/甘い料理+酸っぱいビール)
    例:バーレーワイン+キャラメル、IPA+フライドポテト、ランビック+フルーツ

参考:ビールペアリングのガイドライン – VOYAGER

miya
miya

なるほど、合わせるにもいろいろな合わせ方があるんですね( ..)φ

矢野さん
矢野さん

また、3.の「味を合わせる」については細分化ができます。
調味料によって合うビールがあります。
たとえば、塩でさっぱりした料理には単色のピルスナーやピリッとキレのいいビール、しょうゆなら濃い色のスタウトなどです。

調味料によって合うビール

塩:ペールエール、IPA、ピルスナー、キレがいいスタイル
酢:ウィートビール、ヴァイツェン、セゾン、苦味があまりないスタイル
醤油:スタウト、ポーター、アンバーエール、モルツの焦がしやキャラメルっぽい味のあるスタイル
味噌:バーレーワイン、スコッチエール、ベルギーストロング(クアドルペル)、甘味のある濃いスタイル

参考:ビールペアリングのガイドライン – VOYAGER

miya
miya

ほほう、これなら素人のわたしにも分かりやすいです。すき焼きとか食べるとき、ガツンと効くビールが飲みたいなって思います。

矢野さん
矢野さん

そうですね、それがペアリングです!
長くなりましたが、まず今日はビールのペアリングの基本についてお話しました。
次回から、具体的にどんな焼き鳥に何のビールが合うのか、お話しますね!

miya
miya

はい! 楽しみにしています!!

というわけで、明日からビールと焼き鳥のペアリング講座のスタートです!
部位・味によっての違いを、詳しく聞かせていただくことにしましょう。

矢野さんのブログ「ビアエッセイドットコム」はこちら!

BeerEssay.com[ビアエッセイ・ドットコム]
山陰を拠点に活動するビアエッセイスト、矢野竜広のブログ

ビアエッセイスト矢野竜広氏

矢野 竜広(やの・たつひろ)
1980年生まれ。東京都出身、妻の故郷である鳥取県に移住したライター、ビアエッセイスト。 立教大学を卒業後、広告制作会社勤務のコピーライター、事務所所属の構成作家を経てフリーランスに。愛してやまないビールを、飲むだけではなく学びたい!と数々の講座を受講。ビアバー巡りにも勤しむ。
そんな大のビール好きが高じて、『ビールの図鑑』(マイナビ、2013)、『日本のクラフトビール図鑑』(マイナビ、2015)の執筆に携わり、地ビール会社にも勤務。NHK文化センター(鳥取教室、米子教室、梅田教室)でビール講座の講師を務める。
その他著書に、詩集『そこに日常があった。』(文芸社、2002)、『・ツナ缶×1』(Kindle版、2014)、『「結ぶ」と「築く」~鳥取・大山町の移住者たちが挑んだ婚活事業~』(∞books、2016)。趣味は一人旅、ノンフィクションの書籍を読むこと、ドキュメンタリー鑑賞。

コメント

タイトルとURLをコピーしました